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CSH反応の実験

今回は、リアクトライズとカルサプリによるC-S-H反応実験の様子を紹介いたします。
C-S-Hはけい酸カルシウム水和物の略称のことで、リアクトライズとカルサプリとの反応により生成する保護層の主成分です。


ビーカー実験の様子

左:カルサプリ、右:リアクトライズ

反応
(両者は瞬時に反応をします)


生成したC-S-Hスラリーの様子

ろ過

左:副生液、右:C-S-Hゲル

生成したC-S-Hの電子顕微鏡写真(事例)


施工方法の詳細につきましては、施工要領書、安全データシート(SDS)をお問い合わせください。


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東京都港湾局新材料・新工法へ登録

この度、弊社のリアクトライズ&カルサプリは、東京都港湾局新工法・新材料に選定、登録されました。

 
2019年3月18日付け
東京都港湾局港湾整備部様より通知

港湾局新材料・新工法の選定結果について

1.新材料・新工法の登録番号及び名称
・登録番号:30009
・名称:コンクリート改質・劣化防止剤「リアクトライズ」「カルサプリ」

2.データベース登録及びホームページ掲載
選定された新材料・新工法は「港湾局新材料・新工法データベース」に登録し、並びに「港湾局ホームページに掲載します。」


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散水養生不要

リアクトライズ&カルサプリは薬剤塗布後の散水養生が不要です。


散水養生不要で作業が効率化できます。薬剤の有効成分は、散水養生をしなくても施工後にコンクリート表層部に自然に含浸し効果を発揮します。
施工面の水洗浄の日程や施工面積にもよりますが、薬剤を散布又は塗布するのみのため、リアクトライズ&カルサプリの場合は2日、リアクトライズ単独であれば1日で施工できます。交通規制などの周辺環境への影響も最小限に抑えることができます。作業性と周辺環境への配慮の点でメリットがあります。


リアクトライズ&カルサプリの施工の場合



リアクトライズ単独施工の場合


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学会発表

けい酸塩系表面含浸材のCa補助剤による性能向上の研究に関して、これまでに岐阜大学工学部 社会基盤工学科 小林孝一教授との共同研究を行い、研究成果を学会発表してまいりました。今後とも、より良い技術開発及び製品開発に努めてまいります。

 これまでの学会発表
・2015年 土木学会 70回年次学術講演会講演概要集 講演番号V-584 けい酸塩系表面含浸材のCa系補助材による性能向上に関する実験的研究

・2016年 日本材料学会 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集 16 補修・補強材料298 けい酸塩系表面含浸材およびカルシウム補助材がコンクリートの耐久性向上に与える影響

・2017年 日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2017論文 けい酸塩系表面含浸材の中性化抑制効果及びその抑制機構に関する実験的検討

・2018年 日本コンクリート工学会 Journal of Advanced Concrete Technology, Volume 16 (2018)論文 Carbonation Proofing Mechanism of silicate-Based Surface Impregnations
けい酸系表面含浸剤の耐中性化メカニズム

・2019年 日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2019 講演番号1278 けい酸塩系表面含浸材の含浸深さへの雨掛かりの影響の検証および撥水材の添加による改良品の開発

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東日本担当(エリア:北海道~岐阜)
:高松 03-6433-5154
西日本担当(エリア:滋賀~沖縄)
:中峯、佐野 06-6251-5214
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環境や生物への影響について

関西のお客様より、質問を頂きました。

 

Q1.リアクトライズの環境や生物への悪影響はないのですか?

A2.リアクトライズの主成分は、けい酸塩化合物です。アルカリ性の水溶液ですので、直接皮膚や眼に触れないように保護具,保護衣を着用の上、お取扱いください。
リアクトライズは無機薬品ですので、有機系の溶剤と違い可燃性と臭気がありません。その点では、取扱い上のメリットがございます。
海水にこぼれた場合には、海水中のマグネシウムやカルシウム分とけい酸塩とが反応し、白いオリができる場合がありますのでご注意ください。しかしこのオリは環境に有害な成分ではございません。
基本的には、施工箇所以外に薬剤が飛散、流出しないように施工を行ってください。
施工上の注意点


Q2.カルサプリはどうですか?

A2.カルサプリの主成分は水溶性カルシウム塩です。こちらもアルカリ性水溶液ですので、直接皮膚や眼に触れないように保護具,保護衣を着用の上、お取扱いください。また、他の物質とは絶対に混合しないでください。
カルサプリも無機薬品ですので、有機系の溶剤と違い可燃性と臭気はありません。
こちらも基本的には、施工箇所以外に薬剤が飛散、流出しないように施工を行ってください。
施工上の注意点


施工の際には、施工要領書、安全データシート(SDS)などをお問い合わせください。

以上、よろしくお願いいたします。


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施工後の養生について

関西のお客様より、質問を頂きました。



Q1.リアクトライズは塗布後、どのくらいの時間で乾くのでしょうか?

A1.施工要領書では、リアクトライズ施工完了から養生時間として1日程度の乾燥状態を保つことにしております。晴天の日で平坦な塗布面であれば、塗布後1~2時間で乾きますが、液溜まり箇所や凹凸のある場所などでは乾きにくい場所もあるためです。
カルサプリについても同様です。このためカルサプリ塗布の翌日にリアクトライズを塗布することにしております。


Q2.リアクトライズ塗布後の養生の際に、送風してもよいでしょうか?

A2.塗布後の養生については、加熱や送風などの特別な処置はいらず、塗布後に放置するのみです。あまり速く乾かしてしまうと、けい酸塩がコンクリートの表面で固化して内部まで浸透しにくくなってしまいますので、塗布後はそのままにしておいてください。また散水養生の必要はありません。
カルサプリについても同様です。


Q3.リアクトライズ塗布後に雨が降る場合の対応は?

A3.施工日の翌日が薬剤が流れるほどの悪天候や降雨が予想される場合には、施工日を変更してください。小雨程度で薬剤が流れなければシートを被せる程度の対応でも大丈夫です。
施工上の注意点

以上、よろしくお願いいたします。

(参考写真)
薬剤塗布前

リアクトライズ塗布時の様子(噴霧器)

塗布後の濡れた様子

塗布後約1時間の様子(乾いてきている)

数日後、乾いた様子

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よくある質問

表面保護工法の表面含浸工法の新技術であるリアクトライズ&カルサプリによくある質問を紹介いたします。




Q2.コンクリートとは?

Q3.コンクリートの劣化とは?

Q4.よくある変状や不具合は?

Q5.予防保全の概念とは?

Q7.なにが新技術?


Q8.施工上の注意点は?
Q9.要求される規格は?



Q11.施工実績は?

Q12.根拠資料は?

Q13.問い合わせ先は?
東日本担当(エリア:北海道~静岡)
:高松、渡辺 03-6433-5154
西日本担当(エリア:愛知~沖縄)
:中峯、増田 06-6251-5214
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:高松 03-6433-5154
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表面含浸工法について

土木学会のコンクリートライブラリー119 表面保護工法 設計施工指針を参照いたしまして、表面保護工法の内、表面含浸工法について紹介をいたします。


コンクリート構造物の表面保護工法には、下記の①~⑥がある。
①表面に被覆を施す工法
②表面近傍断面に表面含浸材の含浸層を形成させる工法
③樹脂などの接着剤を用いて表面にFRPシートを巻き付ける工法
④表面に鋼板を取り付ける工法
⑤埋設型枠を用いる工法
⑥その他の特殊な工法

通常の新設コンクリート及び既設コンクリートの表面に適用可能で、且つコンクリート構造物の劣化の進行の抑制を主目的とした①及び②の方法が対象となる。
リアクトライズ&カルサプリは、②の表面含浸工法に該当をいたします。

表面保護工法の分類
(*コンクリートライブラリー119 表面保護工法設計施工指針より)


表面含浸材は表面保護法の一種で、コンクリート構造物の性能劣化を抑制することで、性能を延長させるものです。

予防保全の概念図
(*コンクリートライブラリー119 表面保護工法設計施工指針より)


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施工上の注意点

先日、中部地区のお客様よりご質問を頂きました。


Q.塗膜や塗装が残存している状況で塗布は可能でしょうか?

A.塗膜や塗装が残存しておりますと、含浸材が含浸しませんので、除去の上、施工をお願いいたします。

その他、リアクトライズ&カルサプリ施工上の注意点と取扱い上の注意事項につきまして示します。



1.施工上の注意点
(1)適用条件
①施工面温度0~35℃(推奨5~30℃)
②基本見た目乾燥していれば施工可能
③雨天時でも濡れない場所であれば施工可能
④降雨中の施工は避けること
⑤詳しくは施工要領書を参照ください

(2)前処理
①劣化部除去、断面修復、下地処理
②表面の汚れの除去
③夏場:100ml/㎡程度散水し躯体温度を下げる
④冬場:躯体温度が0℃以下の場合は施工を避けること



2.取扱い上の注意事項
①手袋、メガネ、保護衣を着用して、直接皮膚や眼に触れないこと
②万が一皮膚や眼に付着した場合は、直ちに流水で洗浄してください
③現場以外に飛散しないように十分注意してください
④直射日光を避け、常温で換気のよい場所に保管してください
⑤0℃以下で保管しないでください
⑥他の物質とは絶対に混合しないで下さい

以上、よろしくお願いいたします。

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塗布後の確認方法について

先日、中部地区のお客様よりご質問を頂きました。


Q.塗布後の確認方法は、変色して確認できるのですか?
 フェノールフタレインで確認できるのですか?

A.リアクトライズ&カルサプリは、通常は薬剤の使用量管理で施工管理をして頂いております。


 リアクトライズ,カルサプリはアルカリ性の水溶液です。施工面の再アルカリ化を確認したいお客様には、pH試験紙pHペンシル、フェノールフタレインによる変色などの中からやり易い方法でご確認を頂くことで結構です。特にどれを使うかは指定はしておりません。又、施工要領書、安全データシートについては場合は、別途お問い合わせください。



 以上、よろしくお願いいたします。


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けい酸塩系含浸材の規格について

先日、お客様よりご質問を頂きました。


Q.けい酸塩系含浸材の規格はあるのですか?

A.土木学会のコンクリートライブラリー137 けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針に、JSCE-K572に従って試験し評価しなければならない。又、改質効果の確認にあたっては、目的の品質項目に対する試験を実施し、確認すると記載されております。
リアクトライズ&カルサプリは、リアクトライズ&カルサプリ及びリアクトライズにおいて、K572による試験を実施しております。
なお、K572試験には、それ以前のK571試験のように、各劣化要因に対する性能グレードのABC基準はございません。

(一例:中性化試験の様子)

以上、よろしくお願いいたします。


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含浸深さについて

東北のお客様と学生さんより、含浸深さについてご質問を頂きました。



Q1.リアクトライズの含浸深さは何㎜程度でしょうか?

A1.K572試験にて含浸深さは4㎜を確認しております。
 また、K572の試験方法を記載したコンクリートライブラリー137けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針には、けい酸塩系表面含浸工法を適用した場合、表層部にはけい酸塩系表面含浸材によって緻密な層が形成されるものの、その奥には改質されないままのコンクリート層が存在するという積層構造となる。含浸材の含浸深さは、既往の調査結果では、概ね3㎜程度であるとの報告があるとの記載もございます。


Q2.含浸深さ4㎜の改質効果はいいことですか?それとも悪いことですか?

A2.もちろんいいことです。透水、塩化物イオン浸透、中性化等の抑制効果が確認されており、コンクリートに良い改質効果を与えています。少ない薬剤使用量より4㎜改質すれば、非常に効率的な方法といえるのではないでしょうか。


Q3.添加剤や散水などの手法により、含浸深さは変わりますか?

A3.現在の所、データをもちあわせておりませんので、今後の製品開発の参考にさせて頂きます。
 上記の含浸深さの測定はC-S-Hそのものを測定するものではなく、けい酸塩と水酸化カルシウムとが反応し副生する水溶性アルカリ塩のNa,K,Liイオンを測定するものです。
 ボックスカルバートや堤防などの実構造物での施工事例において、施工後含浸深さの調査より、雨掛かり等の影響により、水溶性アルカリ塩が構造物の奥深くへ浸透,拡散することを確認したケースはございます。
 
以上、よろしくお願いいたします。


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ひび割れ幅の測定方法

先日お客様より、質問を頂きました。


Q.ひび割れ幅0.2㎜以下に効果があるとのことですが、ひび割れ幅はどのようにして測定するのでしょうか?

A.ノギスを使ってもよく分からないので、一般的に、下記のようなクラックスケールをひび割れにあてて測定をします。
(事例)

以上、よろしくお願いいたします。


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コンクリートによくある変状、不具合

ここでは、コンクリートによくある変状、不具合について説明をいたします。


①ジャンカ(豆板)
型枠を外したときに表面に豆が集まったように見える不具合。駄菓子の豆板(まめいた)に様子が似ていることに由来。コンクリートの打ち込み中に粗骨材ばかりが集まってできる不良部分でジャンカともいう。
ジャンカ事例

②コールドジョイント
コンクリートを打ち重ねる際に、先に打ち込まれたコンクリートと後から打ち重ねたコンクリートが一体化していない不連続面、一体にならない継ぎ目のこと。
コールドジョイント事例

③乾燥収縮ひび割れ
コンクリート打設後に乾燥収縮することで、その収縮が拘束されることにより生じる引張応力に部材が耐えられなくなって生じるひび割れ。セメントの水和反応に伴う自己収縮が要因であり、コンクリートの単位水量を小さくすること、乾燥収縮の小さい骨材の使用が有効です。
乾燥収縮ひび割れ事例

④亀甲割れ
コンクリート中の水分の急速な蒸発より、凝結前のコンクリート表面が乾燥し、内部のコンクリートとの収縮差から生じる表面ひび割れのことをいう。亀の甲羅状のひび割れになることが多いことから亀甲(きっこう)という。
亀甲割れ事例

⑤エフロ
コンクリートのひび割れなどからのカルシウム塩析出をエフロレッセンス、通称エフロといいます。コンクリート表面で固化して結晶化し、垂れ下がる場合にはつららになる。エフロの成分はセメント中の水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応してできる炭酸カルシウムです。
エフロ事例(つらら)

⑥白華
エフロとは別に、コンクリートのひび割れなどからのアルカリ塩析出を白華と区別しています。白華の成分は、水酸化カルシウムやけい酸化合物などのアルカリ成分が白く析出したものです。
白華事例

⑦ポップアウト
ポップアウト(Pop-out)とは、コンクリート表面が局所的に飛び出すように剥離する現象をいう。コンクリート材料に含まれる材料が異常膨張し、その膨張より表面が剥離する。アルカリシリカ反応や凍結融解などが主原因となる。
ポップアウト事例

⑧スケーリング
コンクリート表面の剥離状態をいう。コンクリートが凍結融解をうけて劣化した結果、コンクリート表面部が徐々に剥落していくこと。
スケーリング事例


リアクトライズ&カルサプリは、C-S-H層の保護層形成により、透水抑制効果やひび割れ閉塞効果より、アルカリシリカ反応、スケーリングを間接的に抑制します。また0.2㎜以下のヘアクラックであれば亀甲や収縮クラックの閉塞に効果的です。
しかし、ジャンカやコールドジョイントなどについては、別途補修を必要とします。


*0.2㎜以下のヘアクラックに有効

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