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特許取得

リアクトライズ&カルサプリの補助材併用工法に関する出願特許が、2019年9月20日付けで特許登録をうけ、特許庁より特許証を頂きました。
特許第6588751号
ケイ酸塩系表面含浸材のコンクリート改質効果を高める補助材併用工法
今後とも、本製品及び工法の普及に努めてまいります。



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施工事例10(茜郡函渠)

続きまして、岐阜大学様との共同研究におきまして、予防保全対策を目的として、ボックスカルバートの雨掛かり条件の異なる面への試験施工とその含浸深さの検証について紹介をいたします(その10)。

・茜郡函渠(岐阜市内)
・期間:平成30年2月~平成30年11月
・施工部:函渠側壁A=3㎡(0.5×1×2面×3区)
・使用薬剤:カルサプリ&リアクトライズ
・使用器具:刷毛
・本工事は幹線道路のボックスカルバート(函渠)において、本補助材併用のけい酸塩系表面含浸材についてコンクリート構造物の予防保全対策とその効果検証を目的として試験施工が計画された。
けい酸塩系表面含浸材をコンクリート面に適用したときの含浸深さは、一般に数mm程度とされており、一方で立体駐車場に適用をした例では降雨と日射の繰り返しにより含浸材が再溶解をしてコンクリート構造物の内部にまで浸透して、含浸深さが数十mmになったという事例もある。
そこで実構造物にて、①雨掛かりのある底面(上面)、②雨掛かりのある側面、③雨掛かりの無い側面の3箇所に対してけい酸塩系含浸材を塗布して、塗布の1ヶ月後、半年後の含浸深さについて調査を行った。
薬剤の含浸深さの検証は、補助剤併用工区と対照としてけい酸材単独の工区について、施工直後、半年後、1年後に施工面よりφ5㎜ドリルにて試料を15㎜深さまで試料を掘削採取して調査を行った。
その結果、雨掛かりのある面については副生した水溶性アルカリ塩が風雨等の影響によりコンクリート構造物の内部にまで拡散をしていた。雨掛かりの無い面は表層部に留まっていた。又、補助剤併用工区の方がけい酸塩材単独の工区よりも、より緻密なC-S-H保護層が形成される傾向がみられました。この結果については、後に論文にして学会発表をいたしました。

ボックスカルバートの外観
 
前処理として水洗浄で表面の汚れを除去(側面)
 
同様に上面も水洗浄
 
2月の寒い時期のため表面を薬剤塗布前に暖気
 
薬剤塗布の様子
  
pH測定にて塗付確認

塗付面(事例) 雨掛かりの無い側面

施工後半年後
①雨掛かりのある底面(上面)

②雨掛かりのある側面

③雨掛かりの無い側面
 
分析用試料の採取

採取した試料をK572含浸深さ試験方法で分析前処理

試料よりアルカリ金属元素(Na,K,Li)を抽出

ICP発光分析装置で定量分析


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施工事例9(暴露供試体試験)

これまでに予防保全対策、長寿命化対策における本技術の有効性について、試験体実験、実施工による検証を重ねてまいりました。その上で、より長期的な効果検証、実証データの必要性に鑑み、岐阜大学の小林孝一教授にご協力を頂きまして、若手コンクリート研究会の暴露供試体試験に参加をさせて頂くことに至りました。その時の様子につきましてご紹介いたします。

・暴露供試体試験(三重県熊野市鵜殿地区)
・主催:若手コンクリート研究会 海洋コンクリート構造物ワーキンググループ
・期間:平成30年11月開始(弊社)
・施工部:供試体(1300×120×120㎜)×9本、合計A=5.8㎡
・使用薬剤:リアクトライズ&カルサプリ及びリアクトライズ(撥水型)
・施工器具:刷毛
・試験項目:外観、鉄筋腐食、コンクリート腐食についての詳細データ取り
・備考:海洋コンクリート構造物WGでは、1986年から30年以上試験活動を続けておられま す。平成30年度の測定では、弊社の試験体もこの試験に参加をさせて頂くことになりました。今後、2年おきに測定を行い供試体の状況を観察してまいります。
・経過確認(3年後):2021年12月の設置3年後の自然電位と分極抵抗値の測定から、施工試験体は無塗布試験体と比べて腐食速度が遅い経過が確認されました。

徳島から熊野まで試験体を移送。途中の橋杭岩の様子
(海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、橋杭のように見える奇岩)

曝露試験場に到着
(大学や企業のが設置した供試体が約150本あるそうです。)

供試体を設置

七里御浜を望む
(熊野灘に面して鬼ヶ城から熊野川まで弧を描き、七里(約20km)続く美しい浜)

各種の測定作業
(今後2年間隔で、長期的に測定と状況確認を行ってまいります。)

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施工事例8(中川陸橋)

続きまして、名古屋市様の工事における、カルサプリを使用した補助剤併用工法の施工事例とその分析検証について紹介をいたします(その8)。

・中川陸橋(名古屋市港区)
・期間:平成29年9月~平成30年9月
・施工部:橋梁側壁A=300㎡
・使用薬剤:カルサプリ&けい酸塩系表面含浸材
・本工事は幹線道路の高架橋梁において、カルシウム補助剤の予防保全対策とその効果について検証を目的として工事が計画された。
表面含浸工の内、けい酸塩系表面含浸材の選定において、より強固なC-S-H保護層が形成することから新技術である本補助剤併用工法が注目をされた。すでに使用するけい塩系表面含浸材が決まっていたことから、この市販けい酸塩系表面含浸材とカルサプリによる施工とその後の含浸深さの検証を実施した。
薬剤の含浸深さの検証は、補助剤併用工区と対照としてけい酸材単独の工区について、施工直後、半年後、1年後に施工面よりφ5㎜ドリルにて試料を15㎜深さまで試料を掘削採取して調査を行った。
その結果、補助剤併用工区の方がけい酸塩材単独の工区よりも、より緻密なC-S-H保護層が形成される傾向がみられました。これについては、より長期的な視点で観測をしていく必要があります。

施工現場は名古屋港の近く。この日は南極探査船しらせが入港中でした。

施工現場の陸橋へ

施工箇所の確認
(左)併用法工区、(中)けい酸材単独工区、(右)未処理

名古屋でも掘削し試料を採取しました。

鳴門に持ち帰り、分析前処理

ICP発光分析法による解析を行う。

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建設物価本に広告掲載

(営業部よりお知らせ)
 
建設物価本10月号より広告掲載を開始いたしました。
 

 
 
建設物価本2019年10月に掲載。

 
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