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ペーハーペンシルの活用

リアクトライズ&カルサプリは共に水溶性の液体です。躯体に塗付しても外観が殆ど変わらないため施工確認が分かりづらいとのご意見を頂戴しております。
そこで今回、ペーハー(pH)ペンシルというものをみつけました。リアクトライズのpHは11~12、カルサプリもpH10~11のアルカリ性です。コンクリートなどの表面にペンシルでマークし、薬剤を塗布するとpHによりカラーが変わり、カラーを確認、比較することで施工面pHを測定できます。市販品なのでインターネット通販のHPなどから購入することができます。
カラーで確認ができるので、施工確認のツールとしてのいかがでしょうか。
以下参考写真です。

ペーハー(pH)ペンシルをコンクリート表面に塗り、薬剤塗布後のカラー変化の様子
左:水、右:リアクトライズ

①pHペンシルを施工面にマークする

②薬剤(アルカリ性)を塗布する

③カラーの変化より施工面のpHを確認する

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施工事例3(撫養堤防)

徳島県内における、リアクトライズの施工事例を紹介いたします(その3)。

・撫養堤防(徳島県鳴門市内)
・期間:平成29年4月~平成29年9月
・施工部:堤防A=150㎡
・使用薬剤:リアクトライズ
・施工器具:ローラー
・本工事は南海地震対策の堤防改良工事の中で、堤防の長寿命化対策を目的として堤防の上部工及び護岸コンクリート 海岸側側壁に対して表面含浸工が計画された。
対象構造物は新設構造物であり、躯体に十分な遊離カルシウムが存在するために、カルシウム補助剤カルサプリは使用せずに、けい酸塩系表面含浸剤リアクトライズのみ塗布を行った。リアクトライズを塗布すると、コンクリート内部の遊離カルシウムと反応し、コンクリート空隙を埋め、コンクリート表層部に保護層を形成することにより、コンクリート内部を健全な状態に保つことを狙いとした。
施工直後と施工4ヶ月後に施工面より試料を掘削採取して、含浸材のアルカリ成分を分析することにより含浸深さの測定を行った。施工直後には表層部(0~5㎜)に存在したアルカリ成分が、施工4ヶ月後には雨や水の影響より、躯体の奥深く(~15㎜)へと拡散浸透する傾向が確認されました。

堤防の様子

施工の様子

小鳴門海峡を眺める

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施工事例2(葛谷橋)

徳島県内における、リアクトライズの施工事例を紹介いたします(その2)。

・葛谷橋(徳島県海部郡牟岐町内)
・期間:平成30年3月~平成30年10月
・施工部:床版裏面A=513㎡
・使用薬剤:リアクトライズ
・施工器具:ローラー
・本橋梁は、観光道路の南阿波サンラインにかかるかかる橋梁で、地覆・主桁の断面修復工、ひび割れ注入工、表面保護法による修繕工事が計画された。コンクリート部の床版裏面は、事前調査により中性化が進行しており、表面保護工の内、再アルカリ化を図れる表面含浸工のけい酸塩系表面含浸材による工法が採用され、施工を行った。
施工管理は薬剤使用量により管理を行った。施工後に施工面より試料を掘削採取して、含浸材のアルカリ成分を分析することにより含浸深さの測定を行った。その結果、施工面表層部の保護層形成が確認された。使用した薬剤のリアクトライズはpHが11~12のため施工面の再アルカリ化も施された。また、リアクトライズは0.2㎜以下のヘアクラックに対しても効果的であった。

南阿波サンラインからの風景

葛谷橋工事の様子

施工現場の床版裏面

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施工事例1(うずしお橋)

はじめに徳島県内における、リアクトライズ&カルサプリの施工事例を紹介いたします。

・うずしお橋(徳島県鳴門市内)
・期間:平成28年10月~平成29年3月
・施工部:橋脚A=250㎡
・使用薬剤:リアクトライズ&カルサプリ(既設部200㎡)、リアクトライズ(新設部50㎡)
・施工器具:ローラー
・本橋梁は、鳴門市中心部の汽水域にかかる橋梁で、建設後25年が経過して、耐震補強と予防保全を目的に修繕工事が計画された。コンクリート部の橋脚は、長寿命化と塩害対策を目的として、表面保護工の工事が計画され、カルシウム補助剤を併用するけい酸塩系表面含浸剤による新技術による工法が採用され、施工を行った。
施工管理は薬剤使用量により管理を行なった。薬剤がアルカリ性のため、塗布後にpH試験紙により塗布確認を行った。既設部はリアクトライズ&カルサプリ併用法、新設部はリアクトライズ単独の施工を行った。一部白華する箇所(白華現象について)があったものの、施工結果は良好であった。
本工事はリアクトライズ&カルサプリによる初施工でした。

うずしお橋

施工した橋脚

施工面

薬剤塗布の様子

(3年経過後の様子)
2020年3月撮影
橋梁全景

施工箇所1

施工箇所2

施工箇所3

3年経過時の様子を観察しました。
施工部の外観上に変状、不具合はなく、良好な状態であることを確認した。
引き続き、経過観察を続けます。


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白華現象について

(1)けい酸カルシウム水和物
けい酸塩系表面含浸剤には、けい酸ナトリウム、けい酸カリウム、けい酸リチウム、あるいはこれらの混合物のけい酸塩が使用されます。これらはコンクリート中の水酸化カルシウムと反応し、けい酸カルシウム水和物(C-S-H)を生成します。その結果、コンクリートの緻密化をもたらし、劣化因子である水分、塩分等の侵入を防ぎます。
けい酸塩系表面含浸剤と併用するカルシウム補助剤のカルサプリは、主成分が水溶性カルシウム塩であり、水酸化カルシウムと同様の働きをします。
反応により生成したC-S-H(事例)


(2)白華現象
カルサプリとリアクトライズによる併用法は、非常に反応性が良いため、施工部に余剰の白いけい酸カルシウム水和物(C-S-H)の生成物が析出することがあります。上述の通り、C-S-Hはコンクリートの緻密化、ヘアクラックの閉塞に対してよい影響を与える物質であります。炭酸カルシウムに由来するエフロではありません。
施工上面の余剰に析出した白色結晶やうろこ状の剥離物は、1ヵ月程度で自然に剥がれて目立たなくなりますが、外観上で気になる場合には、施工後にデッキブラシ等で除去をお願いいたします。ご理解を頂けますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(3)白華物の分析結果(事例)
サンプル1と2を採取して、元素分析を行った結果を示します。ともに余剰のC-S-Hが析出したものであったことを確認いたしました。


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全国展開を目指して

2017年のリアクトライズ&カルサプリの製造開始より、30件をこえる工事で実績(施工事例集)があります。
先日も、札幌市の下手稲橋補修工事に採用を頂きました。

 




これまでに、国の直轄工事はじめ、地元徳島、愛媛、岐阜、長野、静岡、兵庫、三重、名古屋市、横浜市、札幌市、川崎市などの自治体の公共工事や建築工事、実地試験等で実績有。
リアクトライズ&カルサプリをスタートに、より良い技術、製品開発につなげてまいります。


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学会発表をしました

この度、日本コンクリート工学会(JCI)の年次大会にて、岐阜大学と弊社との共同研究成果を学会発表いたしました。

講演題名:けい酸塩系表面含浸材の含浸深さへの雨掛かりの影響の検証および撥水材添加による改良品の開発
日時:2019年7月10日(水)
学会名:日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2019(札幌)
場所:札幌コンベンションセンター
講演番号:1278

 


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施工後の外観について

先日、関東のお客様より、ご質問を頂きました。

Q1.リアクトライズを塗布した後、濡れ色や光沢がでるというのは、どの程度でしょうか?

A1.下記の写真のようになります。散水養生は必要ありません。2時間程度でおおよそ乾きます。また、1ヵ月もすると外観上は、濡れ色などは目立たなくなり、外観を損ないません。
  
塗布後の様子(事例)
塗布後、1ヵ月経過の様子(事例)
Q2.濡れ色を除去するために、散水してもよいですか?
A2.リアクトライズは散水養生の必要はありません。有効成分をコンクリートに閉じ込める考え方です。塗布後、光沢が残っている場合は、一部余剰のけい酸Na、K、Liの成分がそのまま固化したものです。保護に有効な成分でもございますので、散水しないでそのままにしておいてください。
また、カルサプリと併用でご使用された場合は、反応生成物のけい酸カルシウム水和物(C-S-H)表層に析出する白華現象がおきる場合がございますが、これは保護成分ですので問題はございません。外観上、気になる場合はブラシ等で除去して頂ければ大丈夫です。
白華成分は、半年程度すると、風雨で飛んで目立たなくなります。
上記橋梁の床板裏施工2年半後の様子(事例)

Q3.薬剤は、2回塗りが必要でしょうか?

A3.リアクトライズの標準塗布量は、0.25㎏/㎡です。
天板などで1回塗りが可能であれば、1回で結構です。
側面や天井裏面などは、1回で塗りきれない場合は2回塗りでお願いいたします。
塗付は噴霧器、ローラーでもよいです。使いやすいものをご選定ください。
また、カルサプリはの標準塗布量は、0.125㎏/㎡です。

以上、よろしくお願い申し上げます。

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製品紹介

高度成長期に建設された多くのコンクリート構造物(橋梁、トンネル、港湾、法面など)が建設から約50年経過して老朽化が進み、今後、補修や維持管理によるコンクリート構造物の長寿命化対策が社会インフラの維持のために重要な課題となります。

2012 年に、土木学会より「けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針」が発刊されるに至り、弊社においても、岐阜大学小林孝一教授と共同研究に取り組み、2016年4月に徳島県で初めてけい酸塩系表面含浸材を*NETIS登録致しました。

コンクリート構造物の予防保全,長寿命化対策を目的とした、コンクリート表面保護工の新技術、けい酸塩系表面含浸剤「リアクトライズ」、カルシウム補助剤「カルサプリ」は、経済性と施工性に優れます。 本ブログはリアクトライズ&カルサプリに関するトピックスや技術情報等を発信いたします。

*NETIS(新技術情報提供システム):国土交通省が運用している新技術に係る情報を、共有及び提供するためのデータベースです。

リアクトライズ&カルサプリの製品紹介
ニュースブログ




 
 

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NETIS登録がVRに更新

この度弊社のリアクトライズ&カルサプリは、公共事業等における新技術活用システム(テーマ設定型)による国土交通省中部地方整備局様の公募テーマ「施工性良好なコンクリート含浸材技術(中性化対策)」に関する技術について、性能評価(1年後)が実施され、継続調査等の必要性から、NETIS登録番号がVRとなりました。

技術名称:コンクリート改質・劣化防止剤「カルサプリ」、「リアクトライズ」
NETIS登録番号:SK-160004-VR
公募テーマ:「施工性良好なコンクリート含浸材技術(中性化対策)」に関する技術
継続調査等の必要性について:長期性能を評価するため、今後4年間暴露試験を追跡調査する。
通知:2019年2月20日付け

新技術活用システム上での表示は、8月15日に更新。AからVRへ一歩前進しました。 

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暑中お見舞い申し上げます。

暑中お見舞い申し上げます。
いよいよ夏本番ですね。
先日、研究のため岐阜にいってきました。
この日の岐阜は38℃と暑かったです。
この時期、施工管理されている方は、大変と存じます。
体調管理を含め、ご自愛ください。


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はじめまして。

はじめまして。
馬居化成 開発部 浅野と申します。
化学会社の馬居化成工業で、コンクリート含浸剤の研究開発をはじめて5年が経ちました。
化学、土木、環境技術の融合から、社会貢献することを目指し、取り組んでいます。
関連情報を発信してまいります。
みなさんよろしくお願いします!!







馬居化成工業㈱が作成した問い合わせフォームになります。
東日本担当:高松 03-6433-5154(エリア:北海道~岐阜)
西日本担当:中峯 06-6251-5214(エリア:滋賀~沖縄)


■けい酸塩系表面含浸剤 リアクトライズ
■カルシウム補助剤 カルサプリ
■NETIS登録番号 SK-160004-VR
■東京都港湾局新材料-新工法登録番号 30009
■JSCE-K571 試験済
■JSCE-K572 試験済
■散水養生不要
■コンクリートを長寿命化
■馬居化成工業株式会社
■東京支店 TEL 03-6433-5154
■大阪支店 TEL 06-6251-5214