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施工事例7(星の浦橋)

続きまして、全国でのリアクトライズ&カルサプリの施工事例を紹介してまいります(その7)。

・星の浦橋(愛媛県今治市内)
・期間:平成29年6月~平成29年9月
・施工部:床版下面及び橋脚A=95㎡
・使用薬剤:リアクトライズ&カルサプリ
・施工器具:噴霧器及びローラー
・本工事は海岸に沿った幹線道路の橋梁において、塩害対策と長寿命化対策を目的に表面保護法の工事が計画された。表面含浸工の内でけい酸塩系表面含浸材が設計に入っており、沿岸部に架かる橋梁のため、塩害対策としての検討の結果、より強固なC-S-H保護層が形成できることから新技術である本補助剤併用工法が選定された。
施工は噴霧器とローラーにより行った。天井面及び側面橋脚への薬剤の付着もよく、施工結果も良好であった。別途、模擬試験版にも塗布を行い、施工1ヶ月後試料を掘削採取して含浸深さの測定を行った。表層部0~5㎜への薬剤浸透が確認され、品質確認も問題なかった。

現場は瀬戸内海沿岸部、船の通行量も多い

海岸より砂浜を望む

星の浦橋の様子

薬剤塗布の様子(ローラー使用)

薬剤塗布の様子(噴霧器を使用)

施工直後の外観(C-S-H層の形成の様子)
リアクトライズとカルサプリが反応し、C-S-H層が少し白っぽく見える部分もある

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K572試験について

けい酸塩系表面表面含浸材は、表面保護工の内、表面含浸工に分類します。
コンクリート構造物の劣化に対する予防保全及び補修に使用する、けい酸塩系表面含浸材の試験方法は、土木学会のコンクリートライブラリー137「けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(JSCE-K572)」に規定されております。今回はその試験の様子について写真で紹介をいたします。
「リアクトライズ」&「カルサプリ」、「リアクトライズ」は、K572試験を実施しております。
K572試験の詳細結果については、お問いあわせをください。
また、以前の表面保護工法のK571試験についても同様にお問い合わせをください。

けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針 と その試験結果

TYPE-Ⅰ試験体(100×100×100㎜)
水セメント比W/C=55% シール面4面,試験面2面(型枠面)

①反応性確認試験
(左):基本性能である水酸化カルシウムとの反応性を確認する:白濁より反応性有

②乾燥固形分率試験
105℃で乾燥させた場合の固形分率:25.8%(一例)

③種別判定試験
けい酸ナトリウムとカリウムは反応型、けい酸リチウムは固化型に分類されます。
(リアクトライズはけい酸ナトリウム、カリウム、リチウムの3種混合系。判定は反応型となります。)

④外観観察試験
(変色(濡れ色)及び光沢が認められる)

⑤吸水率試験
1週間水に浸漬して吸水率を測定します。
リアクトライズ(RR)&カルサプリ(Cs)併用:透水比79.0%、RR単独:79.0%

⑥含浸深さ試験
2㎜深さごとに試料を採取して、アルカリ金属元素濃度の定量より測定
含浸深さ4㎜

⑦透水量試験
塗付面に漏斗とビュレットを固定して、水の浸透量より測定。
RR&Cs併用:透水比27.7%、RR単独:45.7%

⑧中性化に対する抵抗性試験
5%の炭酸ガス濃度で28日間暴露して中性化深さを測定
(フェノールフタレイン変色により判定)
RR&Cs併用:中性化深さ比51.5%、RR単独:52.9%

⑨塩化物イオンに対する抵抗性試験
塩水に63日間浸漬をして、塩化物イオンの浸透深さを測定。
RR&Cs併用:浸透深さ比71.9%、RR単独:71.7%

⑩ひび割れ透水性試験
0.2㎜以下ひび割れに対するの透水比を測定。
RR&Cs併用:透水比4.8%、RR単独8.4%

⑪スケーリングに対する抵抗性試験
-20℃⇔+20℃の凍結融解を60サイクル繰り返しスケーリング量を計測。
RR&Cs併用:質量損失比63.4%、RR単独68.7%


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施工事例6(土間コンクリート床面)

リアクトライズ&カルサプリを自社の研究棟床面に施工した様子を紹介いたします。

・馬居化成工業㈱ 研究棟床面(徳島県鳴門市内)
・期間:平成31年2月~平成31年3月
・施工部:モルタル土間コンクリートA=60㎡
・使用薬剤:リアクトライズ&カルサプリ、リアクトライズ、その他
・施工器具:ローラー
・本工事は、弊社の研究棟床面のモルタルをうちかえた際に、モルタル床面の予防保全、リフト走行の際の防塵効果をねらいテストを兼ねて施工をした。
リフトが走行するシャッター出入口付近やスロープ部、流しの周辺などの水掛かりが想定される箇所には、リアクトライズ&カルサプリによる施工を、建屋中央部の水掛かりの少ない場所は、リアクトライズの単独施工を実施した。土間コンクリートは強度はあまりないがポーラスなため薬剤の含浸もよく、施工後の外観も良好であった。
施工は弊社社員により作業を行なった。アルカリ性の薬剤の取扱いのため安全対策として保護具、保護衣を着用した。しかし、溶剤系材料と異なり可燃性と臭気発生がなく取扱いし易い。
皆、土木の専門家でなく化学会社の社員であったが、散水養生がいらず、薬剤を塗布すると完了するという比較的簡単な作業であるため問題なく施工を完了した。土木や塗装の専門家でなくても、施工が可能であることも本剤のメリットであります。 

研究棟の床面への施工後の様子
(思いのほかきれいに仕上がった。)
 
まず施工前に床面を清掃、汚れ、ゴミを除去した。

施工面積に合わせてカルサプリを計量

リフト走行箇所やスロープ、流しの近くなど、水掛かりの多い場所などは
カルサプリ併用区とし、カルサプリを塗布した(125g/㎡)。
(スロープ部のローラー施工の様子)

施工面pH測定よりカルサプリ塗布の品質確認


翌日、リアクトライズを使用する分を計量
 
リアクトライズを塗布(250g/㎡)

立ち上がりなど細かな箇所は刷毛を使用

施工面pH測定よりリアクトライズ塗付の品質確認

流し回りは併用法にて
(*注:本剤は防水加工をする薬剤ではございませんので、ご注意ください。)

土間コンクリートは強度は弱いが、ポーラスなため薬剤の含浸はよい。
仕上がりの外観も良好。

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施工事例5(徳長堤防)

徳島県内における、リアクトライズの施工事例を紹介いたします(その5)。

・徳長堤防(徳島県鳴門市内)
・期間:平成30年1月~平成30年3月
・施工部:無筋コンクリート堤防新設部A=160㎡
・使用薬剤:リアクトライズ
・施工器具:ローラー
・本工事は、南海地震に備え堤防外耐震対策として堤防の増設工事が行なわれ、無筋コンクリート堤防新設部の予防保全とともに微細ひび割れの対策を目的として表面保護法の内、表面含浸工のけい酸塩系表面含浸材による施工が計画された。
新設コンクリート部であり躯体コンクリート中には十分な遊離カルシウム分が存在するため、けい酸塩系表面含浸材のリアクトライズ単独による施工を推奨した。1月の冬季の施工となり、風も時々吹く施工条件ではあったが、リアクトライズは無散水養生による施工が可能なため、塗布後の施工面の凍結等もみられず施工結果は良好であった。
施工1ヵ月後にK572の含浸深さ試験方法に準じて、施工面をφ5㎜ドリルで5㎜深さごとに掘削し試料を採取、薬剤の含浸深さをICP発光分析装置を使用して調べた。その結果、表層部にリアクトライズ成分の保護層形成を確認した。

堤防の様子

無筋コンクリート堤防の新設部(施工1ヶ月後の様子)

φ5㎜ドリルで分析用の試料を採取




ノギスのデブスバーで掘削深さを記録

採取した試料を加熱抽出等の前処理をする

ICP発光分析装置によるアルカリ金属元素(Na,K,Li)の定量分析

プラズマ発光の様子

(2年経過時の様子)
2020年3月撮影
堤防全景

現在も工事進捗中でした

施工面1

施工面2

施工面3

2年経過時の様子を観察しました。
施工面に外観上の変状、不具合はなく、良好な状態を確認しました。
引き続き、経過観察をつづけてまいります。


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施工事例4(ショッピングセンター擁壁)

徳島県内における、リアクトライズ&カルサプリの施工事例を紹介いたします(その4)。

・ショッピングセンター屋上擁壁(徳島県小松島市内)
・期間:平成29年12月~平成30年3月
・施工部:屋上擁壁A=300㎡
・使用薬剤:リアクトライズ&カルサプリ
・施工器具:ローラー
・本工事は、ショッピングセンター屋上の擁壁の中性化対策と長寿命化を目的として、ひび割れ注入工事などの他の補修工事と合わせて、表面保護法による工事が計画された。
まず前処理として、施工面を十分に水洗浄を行い施工面の汚れを除去した。次にカルシウム補助材のカルサプリを塗布し施工面に十分なカルシウム分を補給した。そして、けい酸塩系表面含浸材のリアクトライズを塗布し保護層形成とともに、施工面のpH測定より再アルカリ化を確認した。施工面のC-S-H反応が促進され、施工結果は良好であった。
本工事は、建築物件として初めての施工でした。

施工前に施工面の水洗浄を行い、表面の汚れを除去した。

他の部分に薬剤がかからないように養生を施し、カルサプリを塗布(125g/㎡)。 

翌日にリアクトライズを塗布(250g/㎡)。

pH=11~12と施工面の再アルカリ化を確認。

施工直後後の様子。
C-S-H層形成による中性化及び長寿命化対策を目的とする。


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