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コンクリートの長寿命化コンテンツ

コンクリートについて

今回は、コンクリートによくある用語などについて説明をいたします。


(1)コンクリートとは
 セメントと水と骨材(砂、砂利)から構成されます。セメントが水和反応することで固化します。コンクリートは圧縮強度は強いが、引っ張り強度には弱いのでコンクリートに鉄筋を埋め込んだ鉄筋コンクリート(RC:Reinforced Concrete)が、一般的にコンクリート構造物として用いられています。

RCの事例
コンクリート打設前

打設後

(2)セメント
 普通ポルトランドセメントが最も標準的なセメントで、一般のコンクリートにおいて最も多量に使用されています。その他に用途に応じて高炉スラグをポルトランドセメントに混合した高炉セメントや石炭のフライアッシュを混合したフライアッシュセメントなどがあります。
普通ポルトランドセメントとフライアッシュセメントの組成の違い(分析一例)

(3)セメントの水和反応
 普通ポルトランドセメントの組成は、①3CaO・SiO2、②2CaO・SiO2、③3CaO・Al2O3、④4CaO・Al2O3・Fe2O3がそれぞれ50%、26%、9%、9%程度で、その他に凝結調整剤として少量のCaSO4・2H2O(石膏)を加えた配合からなる。 
 セメントに水を加えると、それぞれに次のような水和反応が起こります。実際には水和反応は単純ではなく、種々の反応が進行して固化しているといわれています。

(水和反応式)
①2[3CaO・SiO2]+6H2O→3CaO・2SiO2・3H2O+3Ca(OH)2
②2[2CaO・SiO2]+4H2O→3CaO・2SiO2・3H2O+Ca(OH)2
③3CaO・Al2O3+6H2O→3CaO・Al2O3・6H2O
④4CaO・Al2O3・Fe2O3+2Ca(OH)2+10H2O→2[3CaO・(Al2O3)(Fe2O3)・6H2O]

(4)水セメント比
 練りたてのコンクリートにおいて、骨材が乾燥状態であるとしたときのセメントペースト部分における水とセメントとの重量比のこと。記号でW/Cと示す。W/Cはコンクリートの流動性が確保できる範囲でできるだけ小さい方が緻密なコンクリートになる。

(W/C計算事例)
水(W):セメント(C):骨材(砂)=0.6:1:3kg配合の場合、
W/C=60%となります。

普通ポルトランドセメントのSEM図(1000倍)(一例)

フライアッシュセメントのSEM図(1000倍)(一例)
 
フライアッシュは粉炭をボイラ内で燃焼した時、その灰分が溶融、固化し球状の粉体となったもの。

フライアッシュセメントや高炉セメントのように、カルシウム分が普通ポルトランドセメントよりも少ないコンクリート構造物にも、カルシウム補助剤のカルサプリの使用は有効です。



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