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コンクリートの長寿命化コンテンツ

積算資料に価格掲載

この度、リアクトライズ&カルサプリは月間「積算資料」に価格が掲載されました。


「積算資料」は、土木・建設・電気設備・各種料金・設計労務単価などについて、定期的に調査した実勢価格を掲載した本です。

実際のお客様への販売価格は、施工場所、数量、販売ルートなどにより、個別に様々なケースがございますので、営業までお問い合わせをください。


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コンクリートについて

今回は、コンクリートによくある用語などについて説明をいたします。


(1)コンクリートとは
 セメントと水と骨材(砂、砂利)から構成されます。セメントが水和反応することで固化します。コンクリートは圧縮強度は強いが、引っ張り強度には弱いのでコンクリートに鉄筋を埋め込んだ鉄筋コンクリート(RC:Reinforced Concrete)が、一般的にコンクリート構造物として用いられています。

RCの事例
コンクリート打設前

打設後

(2)セメント
 普通ポルトランドセメントが最も標準的なセメントで、一般のコンクリートにおいて最も多量に使用されています。その他に用途に応じて高炉スラグをポルトランドセメントに混合した高炉セメントや石炭のフライアッシュを混合したフライアッシュセメントなどがあります。
普通ポルトランドセメントとフライアッシュセメントの組成の違い(分析一例)

(3)セメントの水和反応
 普通ポルトランドセメントの組成は、①3CaO・SiO2、②2CaO・SiO2、③3CaO・Al2O3、④4CaO・Al2O3・Fe2O3がそれぞれ50%、26%、9%、9%程度で、その他に凝結調整剤として少量のCaSO4・2H2O(石膏)を加えた配合からなる。 
 セメントに水を加えると、それぞれに次のような水和反応が起こります。実際には水和反応は単純ではなく、種々の反応が進行して固化しているといわれています。

(水和反応式)
①2[3CaO・SiO2]+6H2O→3CaO・2SiO2・3H2O+3Ca(OH)2
②2[2CaO・SiO2]+4H2O→3CaO・2SiO2・3H2O+Ca(OH)2
③3CaO・Al2O3+6H2O→3CaO・Al2O3・6H2O
④4CaO・Al2O3・Fe2O3+2Ca(OH)2+10H2O→2[3CaO・(Al2O3)(Fe2O3)・6H2O]

(4)水セメント比
 練りたてのコンクリートにおいて、骨材が乾燥状態であるとしたときのセメントペースト部分における水とセメントとの重量比のこと。記号でW/Cと示す。W/Cはコンクリートの流動性が確保できる範囲でできるだけ小さい方が緻密なコンクリートになる。

(W/C計算事例)
水(W):セメント(C):骨材(砂)=0.6:1:3kg配合の場合、
W/C=60%となります。

普通ポルトランドセメントのSEM図(1000倍)(一例)

フライアッシュセメントのSEM図(1000倍)(一例)
 
フライアッシュは粉炭をボイラ内で燃焼した時、その灰分が溶融、固化し球状の粉体となったもの。

フライアッシュセメントや高炉セメントのように、カルシウム分が普通ポルトランドセメントよりも少ないコンクリート構造物にも、カルシウム補助剤のカルサプリの使用は有効です。



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けい酸塩系表面含浸材について

土木学会のコンクリートライブラリー137 けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針を参照いたしまして、けい酸塩系表面含浸材について紹介をいたします。



 表面含浸工法は、シラン系、けい酸塩系、その他の材料に分類される。けい酸塩系表面含浸材は、無機質の水系材料で、コンクリート中の水酸化カルシウムと反応して、セメント水和物に近い組成のけい酸カルシウム水和物(C-S-H)ゲルを形成する。

けい酸塩系表面含浸工法の位置づけ
(*土木学会CL137より参照)


 けい酸塩系表面含浸材は、けい酸リチウムけい酸ナトリウムけい酸カリウムを単体あるいはこれらを混合したけい酸塩を主成分とする。また、機能性や機能付加を目的として、添加剤や副成分を加えたものが用いられることがある。

けい酸塩の分類
(*土木学会CL137より参照)

コンクリート中の空げきの種類と大きさ
(*土木学会CL137より参照)
(捕捉説明) 
①エントラップドエア
コンクリート混和剤を用いなくとも、コンクリート中に自然に含まれる空気の泡のこと。

②エントレインドエア
コンクリート混和剤を用いて、計画的にコンクリート中に均等に生じさせた空気の泡のこと。

③イオン
物質が水溶液となり、陽イオンと陰イオンに電離している状態のこと。

④ポリシリケート
珪酸塩水溶液のSi(OH)n鎖状分子が、アルカリ金属原子を含めて連続構造になっていること。

⑤コロイド
水に小さな粒子が分散している状態。例えば牛乳は水に脂肪が分散したコロイド。

⑥エマルジョン
コロイドよりも粒子が大きい。例えばマヨネーズは油に卵黄が分散したエマルジョン。

 リアクトライズは、けい酸リチウム、けい酸ナトリウム、けい酸カリウムを混合したけい酸塩系表面含浸材です。またカルサプリは、リアクトライズのC-S-H反応を促進するカルシウム補助剤です。

反応生成したC-S-H(事例)

普通ポルトランドセメント粒子(事例)

C-S-H反応式


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施工後の塗装について

中部地区のお客様より、ご質問を頂きました。


Q.リアクトライズ&カルサプリ、又はリアクトライズの施工後に、塗料やエポキシ樹脂を塗ってもよいですか?

A.けい酸塩系表面含浸材の施工後は、施工面にけい酸塩剤が固化してすべすべした層が残っている場合があります。したがって塗料や樹脂をその表面の上から塗布すると、塗料や樹脂が剥がれる恐れがあります。
 けい酸塩系含浸剤は、コンクリート構造物の外見を変えることなく構造物の表層に保護層を設けることを特徴とします。その特徴を生かした上で適切に施工することをお奨めします。
 施工方法の詳細については、施工要領書をお問い合わせください。

以上、よろしくお願いいたします。

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CSH反応の実験

今回は、リアクトライズとカルサプリによるC-S-H反応実験の様子を紹介いたします。
C-S-Hはけい酸カルシウム水和物の略称のことで、リアクトライズとカルサプリとの反応により生成する保護層の主成分です。


ビーカー実験の様子

左:カルサプリ、右:リアクトライズ

反応
(両者は瞬時に反応をします)


生成したC-S-Hスラリーの様子

ろ過

左:副生液、右:C-S-Hゲル

生成したC-S-Hの電子顕微鏡写真(事例)


施工方法の詳細につきましては、施工要領書、安全データシート(SDS)をお問い合わせください。


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東京都港湾局新材料・新工法へ登録

この度、弊社のリアクトライズ&カルサプリは、東京都港湾局新工法・新材料に選定、登録されました。

 
2019年3月18日付け
東京都港湾局港湾整備部様より通知

港湾局新材料・新工法の選定結果について

1.新材料・新工法の登録番号及び名称
・登録番号:30009
・名称:コンクリート改質・劣化防止剤「リアクトライズ」「カルサプリ」

2.データベース登録及びホームページ掲載
選定された新材料・新工法は「港湾局新材料・新工法データベース」に登録し、並びに「港湾局ホームページに掲載します。」


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散水養生不要

リアクトライズ&カルサプリは薬剤塗布後の散水養生が不要です。


散水養生不要で作業が効率化できます。薬剤の有効成分は、散水養生をしなくても施工後にコンクリート表層部に自然に含浸し効果を発揮します。
施工面の水洗浄の日程や施工面積にもよりますが、薬剤を散布又は塗布するのみのため、リアクトライズ&カルサプリの場合は2日、リアクトライズ単独であれば1日で施工できます。交通規制などの周辺環境への影響も最小限に抑えることができます。作業性と周辺環境への配慮の点でメリットがあります。


リアクトライズ&カルサプリの施工の場合



リアクトライズ単独施工の場合


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学会発表

けい酸塩系表面含浸材のCa補助剤による性能向上の研究に関して、これまでに岐阜大学工学部 社会基盤工学科 小林孝一教授との共同研究を行い、研究成果を学会発表してまいりました。今後とも、より良い技術開発及び製品開発に努めてまいります。

 これまでの学会発表
・2015年 土木学会 70回年次学術講演会講演概要集 講演番号V-584 けい酸塩系表面含浸材のCa系補助材による性能向上に関する実験的研究

・2016年 日本材料学会 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集 16 補修・補強材料298 けい酸塩系表面含浸材およびカルシウム補助材がコンクリートの耐久性向上に与える影響

・2017年 日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2017論文 けい酸塩系表面含浸材の中性化抑制効果及びその抑制機構に関する実験的検討

・2018年 日本コンクリート工学会 Journal of Advanced Concrete Technology, Volume 16 (2018)論文 Carbonation Proofing Mechanism of silicate-Based Surface Impregnations
けい酸系表面含浸剤の耐中性化メカニズム

・2019年 日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2019 講演番号1278 けい酸塩系表面含浸材の含浸深さへの雨掛かりの影響の検証および撥水材の添加による改良品の開発

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東日本担当(エリア:北海道~岐阜)
:高松 03-6433-5154
西日本担当(エリア:滋賀~沖縄)
:中峯、佐野 06-6251-5214
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環境や生物への影響について

関西のお客様より、質問を頂きました。

 

Q1.リアクトライズの環境や生物への悪影響はないのですか?

A2.リアクトライズの主成分は、けい酸塩化合物です。アルカリ性の水溶液ですので、直接皮膚や眼に触れないように保護具,保護衣を着用の上、お取扱いください。
リアクトライズは無機薬品ですので、有機系の溶剤と違い可燃性と臭気がありません。その点では、取扱い上のメリットがございます。
海水にこぼれた場合には、海水中のマグネシウムやカルシウム分とけい酸塩とが反応し、白いオリができる場合がありますのでご注意ください。しかしこのオリは環境に有害な成分ではございません。
基本的には、施工箇所以外に薬剤が飛散、流出しないように施工を行ってください。
施工上の注意点


Q2.カルサプリはどうですか?

A2.カルサプリの主成分は水溶性カルシウム塩です。こちらもアルカリ性水溶液ですので、直接皮膚や眼に触れないように保護具,保護衣を着用の上、お取扱いください。また、他の物質とは絶対に混合しないでください。
カルサプリも無機薬品ですので、有機系の溶剤と違い可燃性と臭気はありません。
こちらも基本的には、施工箇所以外に薬剤が飛散、流出しないように施工を行ってください。
施工上の注意点


施工の際には、施工要領書、安全データシート(SDS)などをお問い合わせください。

以上、よろしくお願いいたします。


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施工後の養生について

関西のお客様より、質問を頂きました。



Q1.リアクトライズは塗布後、どのくらいの時間で乾くのでしょうか?

A1.施工要領書では、リアクトライズ施工完了から養生時間として1日程度の乾燥状態を保つことにしております。晴天の日で平坦な塗布面であれば、塗布後1~2時間で乾きますが、液溜まり箇所や凹凸のある場所などでは乾きにくい場所もあるためです。
カルサプリについても同様です。このためカルサプリ塗布の翌日にリアクトライズを塗布することにしております。


Q2.リアクトライズ塗布後の養生の際に、送風してもよいでしょうか?

A2.塗布後の養生については、加熱や送風などの特別な処置はいらず、塗布後に放置するのみです。あまり速く乾かしてしまうと、けい酸塩がコンクリートの表面で固化して内部まで浸透しにくくなってしまいますので、塗布後はそのままにしておいてください。また散水養生の必要はありません。
カルサプリについても同様です。


Q3.リアクトライズ塗布後に雨が降る場合の対応は?

A3.施工日の翌日が薬剤が流れるほどの悪天候や降雨が予想される場合には、施工日を変更してください。小雨程度で薬剤が流れなければシートを被せる程度の対応でも大丈夫です。
施工上の注意点

以上、よろしくお願いいたします。

(参考写真)
薬剤塗布前

リアクトライズ塗布時の様子(噴霧器)

塗布後の濡れた様子

塗布後約1時間の様子(乾いてきている)

数日後、乾いた様子

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よくある質問

表面保護工法の表面含浸工法の新技術であるリアクトライズ&カルサプリによくある質問を紹介いたします。




Q2.コンクリートとは?

Q3.コンクリートの劣化とは?

Q4.よくある変状や不具合は?

Q5.予防保全の概念とは?

Q7.なにが新技術?


Q8.施工上の注意点は?
Q9.要求される規格は?



Q11.施工実績は?

Q12.根拠資料は?

Q13.問い合わせ先は?
東日本担当(エリア:北海道~静岡)
:高松、渡辺 03-6433-5154
西日本担当(エリア:愛知~沖縄)
:中峯、増田 06-6251-5214
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:高松 03-6433-5154
西日本担当(エリア:愛知~沖縄)
:中峯、佐野 06-6251-5214
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表面含浸工法について

土木学会のコンクリートライブラリー119 表面保護工法 設計施工指針を参照いたしまして、表面保護工法の内、表面含浸工法について紹介をいたします。


コンクリート構造物の表面保護工法には、下記の①~⑥がある。
①表面に被覆を施す工法
②表面近傍断面に表面含浸材の含浸層を形成させる工法
③樹脂などの接着剤を用いて表面にFRPシートを巻き付ける工法
④表面に鋼板を取り付ける工法
⑤埋設型枠を用いる工法
⑥その他の特殊な工法

通常の新設コンクリート及び既設コンクリートの表面に適用可能で、且つコンクリート構造物の劣化の進行の抑制を主目的とした①及び②の方法が対象となる。
リアクトライズ&カルサプリは、②の表面含浸工法に該当をいたします。

表面保護工法の分類
(*コンクリートライブラリー119 表面保護工法設計施工指針より)


表面含浸材は表面保護法の一種で、コンクリート構造物の性能劣化を抑制することで、性能を延長させるものです。

予防保全の概念図
(*コンクリートライブラリー119 表面保護工法設計施工指針より)


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