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施工事例5(徳長堤防)

徳島県内における、リアクトライズの施工事例を紹介いたします(その5)。

・徳長堤防(徳島県鳴門市内)
・期間:平成30年1月~平成30年3月
・施工部:無筋コンクリート堤防新設部A=160㎡
・使用薬剤:リアクトライズ
・施工器具:ローラー
・本工事は、南海地震に備え堤防外耐震対策として堤防の増設工事が行なわれ、無筋コンクリート堤防新設部の予防保全とともに微細ひび割れの対策を目的として表面保護法の内、表面含浸工のけい酸塩系表面含浸材による施工が計画された。
新設コンクリート部であり躯体コンクリート中には十分な遊離カルシウム分が存在するため、けい酸塩系表面含浸材のリアクトライズ単独による施工を推奨した。1月の冬季の施工となり、風も時々吹く施工条件ではあったが、リアクトライズは無散水養生による施工が可能なため、塗布後の施工面の凍結等もみられず施工結果は良好であった。
施工1ヵ月後にK572の含浸深さ試験方法に準じて、施工面をφ5㎜ドリルで5㎜深さごとに掘削し試料を採取、薬剤の含浸深さをICP発光分析装置を使用して調べた。その結果、表層部にリアクトライズ成分の保護層形成を確認した。

堤防の様子

無筋コンクリート堤防の新設部(施工1ヶ月後の様子)

φ5㎜ドリルで分析用の試料を採取




ノギスのデブスバーで掘削深さを記録

採取した試料を加熱抽出等の前処理をする

ICP発光分析装置によるアルカリ金属元素(Na,K,Li)の定量分析

プラズマ発光の様子

(2年経過時の様子)
2020年3月撮影
堤防全景

現在も工事進捗中でした

施工面1

施工面2

施工面3

2年経過時の様子を観察しました。
施工面に外観上の変状、不具合はなく、良好な状態を確認しました。
引き続き、経過観察をつづけてまいります。


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